ヘルシーで栄養たっぷり。モロッコのタジン鍋!
今週、金曜の夜
「世界の料理教室&世界の料理パーティー ~モロッコのキッチンから~」を開催するので、今日も、モロッコについての話題です。
今日のテーマは「タジン鍋」
「タジン鍋」とは、陶製の鍋に円すい形の蓋という独特の形をした調理器具で、この調理器具を使った煮込み料理も「タジン鍋」といいます。
モロッコを地図で見るとわかるように、モロッコの一部はサハラ砂漠であり、そのため、水は貴重です。そんな地域だからこそ、必要最低限の水で調理できるように開発されたのがこの鍋。
基本的な調理方法としては、鍋に肉や野菜、スパイス、ハーブなどの材料を入れ、蒸し煮にします。このとき、加熱して素材から出た水分が蒸気となって上にいき、とがった蓋で冷やされ、蓋を伝って再び鍋の中に戻ることで調理します。
そのため、ほぼ素材の持つ水分のみで調理でき、油などを使わずヘルシーかつ食材の旨味や栄養素を逃さない画期的な調理器具です。
最近では、フランスでもタジン鍋が良く使われるようになり、モロッコ料理以外にもさまざまなレシピが提案され、フランスの調理器具メーカーでもタジンが作られているそうです。
そのようなタジン鍋は、直火だけではなく、オーブンや電子レンジなどでの調理にも対応しており、熱をゆっくりとまんべんなく伝える特徴があります。
日本では、まだ一般的でなく、手に入りにくいですが、日本では土鍋でもなんとか代用できそうです。
でもやはり、いつか手に入れたい調理器具のひとつです。
参考